間が悪い人は、相手の心理的距離を誤っている
- 記事
相手が何を考えているのか透視するのは、マジシャンか占い師、あるいは超能力者だけに与えられた特権でしょうか。確かに、考えを100%透視することは今のところ常人にはできないかもしれませんが、相手の言動を詳しく観察することで、アバウトながらも論理的に相手の考えをある程度推測することはできます。
人間は、求める親密さのレベルに応じて、大きく3つのタイプに分類されるとされています。もちろん程度の差はありますが、S(安定型)、N(不安型)、V(回避型)の3タイプに分けられます。
一般的に、Sは愛情表現が自然で、安心感のある関係を築きやすく、駆け引きをせず信頼を重視します。Nは相手の気持ちに敏感で、愛情確認を求めがち。不安や疑念を抱きやすい傾向があります。Vは自立心が強く親密さを避けがちで、距離を置きたがり、一人の時間を優先するタイプです。S、N、Vの間に優劣があるわけではなく、それぞれのタイプによって心地よく感じる親密さの度合いが異なるというだけの話です。普段一緒に仕事をするパートナーや家族のタイプを理解せずに、本当の意味で相手を理解し、幸せを手に入れることは難しいと言っても過言ではありません。
人は生まれてから、程度の差はあれど親や兄弟から愛情を受けながら育ちます。その過程において、幼少期の段階までに大きくタイプ分けされるとされています。パートナーとハッピーな人生を歩みたいのであれば、相手がどのタイプなのかを早い段階で把握しておきたいものです。
例えば、お互いに馴れ合いでベッタリしたいのか、それとも一定のソーシャルディスタンスを保ちたいのかによって、快適さや不快感の度合いは変わってきます。気をつけておきたいのは、ビジネスにおいて密な契約を結んだり、異性と家族になるような深い関係を築く際、互いに幸せの絶頂と感じたとしても、自分と相手が同じ心理的距離感を持っているとは限らないという点です。
数多の人間関係に関するテクニック本がありますが、多くは相手のタイプ(S、N、V)を蔑ろにし、「いかに自分にとって優位な立場になるか」にフォーカスしています。試行錯誤の末、仮に相手を口説き落としたとしても、上記3タイプの特性を把握していなければ、そう遠くない将来に関係は破綻を迎えるでしょう。破綻しないまでも、互いに我慢を重ねる関係に甘んじることになり、幸せとは程遠い状態に陥ります。
人間関係に熟達した人の中には、感覚的に相手のタイプを掴んだうえで、上手く付き合っている人もいるかもしれません。しかし、人のタイプは生涯を通じて固定されるわけではなく、付き合う相手や時間の経過によって変化するため、人生の節目で改めて確認すると良いでしょう。