財務体質改善

  • 事業について

まず財務分析から始まります。直近4期分の財務三票(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を基に、現在の財務状況を詳しく把握します。

この分析は、収益性、安全性、成長性の3つの観点から行ないます。収益性は会社の営業活動のパフォーマンスを示し、これは例えば水泳の運動成績に例えることができます。業界平均や他業種と比較して、どれくらい時間をかけて特定の距離を泳いだか、というようなことを通じて、自社の位置を客観的に理解します。

次に、安全性は倒産のリスクがないかなどを評価する指標です。これは身体の健康診断に相当します。パフォーマンスが良好であっても、過度なストレスで身体に負担をかけていないか、また、骨格や内臓機能が弱っていないかを把握します。

最後に、キャッシュフロー計算書は企業の資金の流れを確認するための指標で、血流検査に例えられます。お金の流れは企業にとって生命線であり、資金繰りが滞る(貧血)や資金が流出する(出血)といった状況が発生していないかを確認します。

これら3つの財務情報は密接に関連しており、組み合わせて解析することで、企業の真の状態を立体的に理解することが可能になります。事実を正確に把握することで、どのような状態を目指すべきか、どう進めるべきかについて議論し、目指す状態に達成するための戦略を提案し、実行に移します。