根性は続かない、仕組みは続く。
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根性ほど当てにならないものはないと思います。何か新しいことを始めても続かない、これは誰もが経験したことがあるでしょう。というか、続かない方が圧倒的に多いのではないでしょうか。私自身、これまで三日坊主を何十基、いや何百基と積み上げてきたのか思い返してもゾッとします。サラリーマン時代、出社前の早朝に読書しようと意気込んだことがあります。しかし、前夜に、明日からやるぞと気合いを入れたところで、翌朝は目覚ましに起こされ、眠気に負けて二度寝。あえなく撃沈です。まあ、予想通りです。
ここまで来ると、気合いが足りないからだと片づけるのは、さすがに早計です。そもそも、人の根性なんて絶対に信用してはいけないと最近つくづく感じます。根性、気合い、大和魂――これら精神論には、実行を裏づける根拠が何一つありません。
ではどうするのでしょうか。結論、気合いは入れないことです。気合いに頼るのではなく、環境づくりやデータに裏付けられた対策が必要になります。そのためには、まず現状把握からです。一見努力に見える行動も、向きあって分析してみれば全部間違っていたということはよくあります。私もその1人です。重要なのは、気合いで何とかするのではなく、気合いを入れなくても実行せざるを得ないシチュエーションを作ることです。これさえできれば、むしろ継続できない方が難しくなります。
「根性を鍛えたいんです」と言う人がいたら、私はこう返します。鍛えるのは根性じゃなくて環境です。
冒頭で書いたように、根性は当てになりません。意思の力に頼らず、実行せざるを得ない環境を作るべきです。人間の行動の95%は無意識で、意識して行動できるのはたったの5%だということは、「95%の無意識を書き換える」で紹介しました。努力というものは能動的行動=5%の領域に属します。これをずっと5%の中に押し込めておくのは至難の業です。つまり、根性が必要になるのです。でも根性は続きません。だから、努力そのものを95%の無意識側に落とし込む必要があるわけです。そのために、環境を最大限利用します。体を使ってもダメなら、頭を使うしかありません。
せっかく努力しようという気が湧いたのに三日坊主ではもったいないです。続かなければ血肉にならないのですから。あなたに合ったやり方を見つければ、驚くほど継続効果が出てきます。努力を努力と感じているうちは、まだ習慣化していません。継続している人は、そもそも努力しているという感覚がないはずです。楽しくて続いていることが理想です。
例えば私は登山をしますが、登山をしない人からすれば「何が楽しくて苦しい思いを…?」と思うでしょう。しかし、登山者は皆そうとは思いません。身体的な苦しさはあるのに、それを辛いと感じないのです。なぜなら、頂上に立った瞬間の達成感を知っているからです。努力を継続できる人は、恐らく皆この感覚を知っています。
継続のコツは、小さな達成感を積み重ねることです。根性がもろいのは当たり前なのです。嘆く必要はありません。細かなゴールを設定し、達成感を味わいながらモチベーションを維持する。それが、努力を無意識側に落とす道だと思います。努力を体だけで乗り越えようとするから苦しいのです。頭を使えば、越えられる壁は意外と多いものです。