好奇心と変化に投資しましょう

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少しSF染みた話になりますが、もし我々人類が実は宇宙から来た異星人だったとしたら──驚くはずです。ダーウィンの進化論によれば、人類は地球上で誕生した生命体から進化し、繁栄してきたというのが通説です。ただ、科学的に見てその過程にはいくつかの矛盾点があるとも言われています。もちろん、それらは今のところファクターXとして未解明であるだけで、いずれ明らかになる日が来るのかもしれません。それでも、異星人説がもし事実だったら…というミステリアスな想像には、どこかワクワクさせられます。
21世紀のいま、私たちは宇宙への関心がかつてないほど高まっている時代を生きています。国家主導のプロジェクトだけでなく、民間企業も続々と宇宙産業に参入し、まさに17世紀の大航海時代を彷彿とさせます。当時は帆船で大海原へと乗り出していましたが、あの帆船こそが人類英知の結晶でした。現代においては、それがロケットや人工衛星に置き換わっただけのことです。
そして今後、技術がさらに進めば、これまでにない発見やイノベーションが次々と生まれるはずです。まったくもってロマンにあふれた話ですよね。

さて、話を人類のルーツに戻しましょう。私たちが異星から来た存在なのか、それとも地球で誕生した存在なのか。その真偽はこれから人類の活動範囲が宇宙へと広がっていく中で、徐々に明らかになっていくことでしょう。ただ、ひとつ確かなことがあります。それは、未知への探求心こそが人類の進化と繁栄を支えてきた原動力だということです。
これはビジネスにも同じことが言えます。企業が発展するというのは、言い換えれば変化するということです。では、変化しない=現状維持なのでしょうか?私はそうは思いません。なぜなら、変化を止めた瞬間、その企業は相対的に退化し始めるからです。周囲が進化している中で自分たちだけが変わらないということは、取り残されるということです。つまり、現状維持は現状維持ではなく、静かな衰退です。

経営者の頭に「現状維持でいいかも…」とよぎった瞬間、その会社の未来は黄色信号です。いや、すでに赤に片足突っ込んでるかもしれません。仕事柄、多くの経営者と接する機会があります。その中で明らかに言えるのは──ファイティングポーズを解いた経営者に、望んだ未来は訪れていないということです。むしろ、現状から後退している場面を目にしてきました。一方で、発展しようともがき、なんとか周囲と同じスピードで進化しようとしている会社は、結果としてかろうじて現状維持できているように見えます。現代は、踏みとどまるだけでも走り続けることが求められています。逆走歩道を走ってるようなものでしょうか。
限られた経営資源の中で、どうレバレッジを効かせるか。そこに頭を使わなければなりません。ウチは斜陽産業だから仕方ないよと言う方もいますが、それは言い訳にはなりません。
なぜなら、厳しい環境下でもしっかりと成長している企業は存在しているからです。むしろ、斜陽産業=すでにファイティングポーズを解いた会社が多いということなら、逆に勝ちやすい土俵とも言えるのではないでしょうか。

ダーウィンは「生き残るのは最も強い者ではなく、最も環境に適応できた者」と言いました。人類がどこから来たのか──異星人か地球原産か、それは未解明です。しかし、いずれにしても人類は変化するという選択をし続けたからこそ、数百万年にわたり生き延びてきたわけです。環境に適応し、変化し続けるという原則は、ビジネスにも通用する絶対法則ではないでしょうか。どんな時代でも、どんな産業でも。現状に満足せず、常に次の可能性を探り続ける姿勢こそが、大切だとSF染みた話を聞いた時に感じました。