人を動かすのは共感であって、テクニックではない

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コンテンツが拡散されるかどうかは、Webだからといって特別なわけではありません。もちろん媒体ごとに特性の違いはありますが、「Webだから拡散される/されない」という話ではない、ということです。Webマーケティングの知識がゼロでも、コンテンツが受けるかどうかには関係ありません。リアルでもWebでも、結局はシンプルなものだと思います。人に好かれれば広まるし、好かれなければ広まらないという、ただそれだけです。ブログでもXでも口コミでも、良いコンテンツさえあればユーザーは勝手に拡散してくれます。

では、良いコンテンツとは何なのでしょうか。一つは、ユーザーが共感できるかどうか、でしょう。ダメなコンテンツは、どれだけ広告を投下して一時的に広まっても、一発屋で終わってしまいます。ユーザーが望んでいるのは、自分を認めてもらえることです。心理学でいうところの自己顕示欲(承認欲求)です。「いいね」やコメントを返してもらうと、存在を認めてもらえた気持ちになります。これは本能レベルの快感です。だからこそ、シェアされる記事や写真は、ユーザー自身の気持ちに近いものになります。つまり――ユーザーは自分を認めてもらうために、あなたのコンテンツを利用している、という構図です。

テクニックだけでやろうとしても、長続きしません。Webだろうがオンラインだろうが、コンテンツが突然、魔法のように魅力的になるわけではないからです。考えてみてください。リアルでは全然モテないのに、オンラインだと急にモテる……そんなミラクルは、ほぼ起きません。リアルの場で人に好かれることができる人が、たまたまXをやってもユーザーの心を掴める、それだけの話です。もちろんWeb運用のテクニックは必要ですが、所詮は枝葉でしかありません。ユーザーの気持ちがわからない人がテクニックを駆使しても、短期的に注目されるだけです。そこに共感がなければ、長期的には何も残りません。自分語りをダラダラ続けても、拡散されるのはもともと人気者だった人だけでしょう。なぜなら、その時点でモテ基礎体力が高いわけですから。

これを営業に置き換えるとわかりやすいと思います。対面だろうがZoomだろうが、相手の話を聞ける営業は好かれます。共感してくれていると思われるからです。逆に、一方的に喋り倒す営業は高い確率で失注します。あなた自身も好意を抱けない相手からは買わないはずです。Xでも、まったく同じです。思わずシェアしたくなる投稿ほど、好意が生まれます。まずはあなたが共感を示すことです。相手を認めることができるから、自分も認められると思います。リアルだろうがオンラインだろうが、根本は同じだと思います。ユーザーにとって良いコンテンツを発信できれば、それは自然に拡散され、広まっていくということです。