すぐ行動に移すための環境設計

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「やらなければならないのに、なかなか行動に移せない」という状況は誰にでもあることでしょう。そんな時、私を含めて多くの人は根性論で頑張ろうとします。しかし、一度や二度くらいなら根性で行動に移すことができても、ついに出来ずに終えてしまう事の方が圧倒的に多いはずです。

その原因は何でしょうか。それは環境設定が甘いからです。基本的に、人間の意志は弱いと考えるべきです。やらなければいけないのに、頑張って出来ずじまいでも落ち込む必要はありません。頑張るのではなく、周囲の環境、すなわち仕掛けさえ構築できれば、成功率は格段に上がります。

まずはそういった環境構築がいかに重要かを理解しましょう。そして、どうすれば環境を有利に使うことができるのでしょうか。例えば、一つの工夫として、スマホのような自分にとって魅力的なものは身のまわりに置かないようにします。そういうものと直接対峙するのではなく、遠ざけて戦わずに勝つ。これが「すぐに行動する」ための第一歩なのです。

私自身も、誘惑に流されやすく、決して意志の強い人間ではありません。それが根本的に理解できていなかった時は、つい根性論に陥りがちでした。しかし、「人間の意志は弱い」という事実を受け入れるだけでも大きな前進でした。仕事に集中したい時は、「近所のカフェに出向く」、「スマホが視界に入らないようにする」など、環境構築に気を配り始めてからは、すぐ行動に移せ始めたと感じています。

読者の皆様には、自分自身を虚心坦懐に見つめ直し、強みと弱みを理解し、ぜひ最適な環境構築に努めていただきたいと思います。流されやすい方にとって、すぐ行動に移すためのきっかけになれば幸いです。

参考文献:すぐやる力 自然に動き出す自分に変わる!