見た目は9割? いや、中身が10割
- 記事
本を購入する際、私の場合、まずタイトルを見て選びます。リアル書店で購入する場合は、手に取ってパラパラと中身を確認することもありますが、「面白くなさそうだから」と購入をやめることはあまりありません。タイトルに惹かれた時点で、すでに9割方は購入を決めているのです。そのため、実際に手に取った本の中身をめくる頻度はそれほど高くありません。一方、Amazonなどのネット書店で購入する場合は、まさに100%ジャケ買い(表紙買い)になります。
リアル書店であれネット書店であれ、タイトルに引かれて「こういう内容だろう」と期待しながら購入することがほとんどです。しかし、実際に読んでみると、タイトルから想像した内容とは違っていることも少なくありません。流行りの小手先のテクニックがメインの本だろうと思っていたら、意外と深い内容だった、という経験をした人も多いのではないでしょうか。逆に、深い内容を期待したのに表面的なことしか書かれていない、というケースは少ないように思います。不純な動機で購入したものの、予想以上の内容に驚くこともあり、それが良い方向であれば嬉しいサプライズになります。
話は変わりますが、モテるとは圧倒的な実力を身につけ、その他大勢から抜きんでることを意味します。地位や名誉を兼ね備えた人は、端的に言えば「人から羨ましがられる成功者」と言えるでしょう。そのために必要なのは、いかに賢くなれるかという点です。ここでいう賢いとは、正しい戦略を実行できること、と定義します。なぜなら賢くなければ本当に正しい戦略を考えられないし、考えてもいないことは実行できないからです。賢くなるためには膨大な知識を蓄え、自分の立ち位置を俯瞰できる「詳細な地図」を持つことが不可欠です。
自分自身を知るためには、他者と比較することが必要です。自己というものは絶対的なものではなく、相対的なものだからです。そのために、多くの知識を身につけ、できるだけ広く詳細な「知の地図」を作る必要があります。そうして初めて、勝ち残る(=モテる)ための突破口が見えてくるのです。
言葉にできないものは、人は認知することも、考えることも、感じることもできません。つまり、知っている言葉が少なければ、それだけ感じ取れる情報も限られるということです。より豊かな人生を送るためには、多くの言葉を知り、多くの事柄を感じ取る力を養うことが大切です。
人は共感する生き物であり、自分の考えと共感できない相手とは一緒にいてもつまらないものです。知見が増えれば、それだけ出会う人の量も質も上がっていきます。その結果、頭も良くなり、モテることにつながるのです。
一見、平凡に見えても、実際に話してみると造詣が深く、意外な魅力を持つ人がいます。これは良い意味でのサプライズです。逆に、見た目が立派でも中身が伴わなければ、それは悲惨な結果を招くでしょう。つまり、パッケージデザイン(見た目)は非常に重要ですが、多少の不備があっても中身で挽回できる可能性は大いにあります。しかし、致命的なのは中身がないことです。どれだけ見た目を飾っても、中身が伴わなければ挽回は難しいでしょう。